同じ月の下、二人は出逢い…。超痛快!怒涛の現代バトル奇譚Cカラー読切47P
(読む前の)雑感とか
”濃いめの画風”で予告カットの段階からひときわ異彩を放っていた(?)この作品
まぁ、予告の段階で残り4作品よりも目立っていた
……という意味ではベネですね
何となくですが、マガジン系とチャンピオン系をミックスしたようなフィールを見受けられます
まぁ個人的には濃いめの画風ってのは結構好きですが
何にしても大切なのは中身っすからねぇ~~、画風が吉と出るか凶と出るか……
そーいや、好きな漫画に挙げている作品も
「おろち」(楳図かずお)、「富江」(伊藤潤二)などの濃いめの作品ですね……
(読んだ後の)感想とか
いきなり結論から言うと
”好き嫌い”で言うならかなり好きなんですが
ただ「これがウン百万人いるジャンプ読者の何割にウケるのか?」という感じかなと
全体としてはこんな感じ…かな…?
画力-B キャラ-B ストーリー-C※A-超スゴイ B-スゴイ C-人間と同じ D-ニガテ E-超ニガテ
独自性-B テンポ-A 好き嫌い-A
ファーストインプレッションは
「予告カットに輪をかけて中身もこれまた濃いぃ~~~わ」
という感じでしたが…
いやぁ~~~~濃いねぇ~~~~
いや、ホンットに濃いですよこれは……
・キャラ
主人公「久作」は、まぁ結構教科書通り(?)な感じ
しかし教科書に載ってることが間違ってるハズもないので…まぁ別にこれでオッケー
ウジウジ悩んだりしない好感が持てるナイスガイです
まぁ決めシーンは髪の毛が金髪になったせいもあってか
月牙天衝とか卍解とかしそうな感じになってましたが…
一護っぽいというのはディスってるワケではありません、念のため
ヒロイン「まなこ」は……エロいし可愛いですね
「名前はまだない…にゃん」と言ってましたが、まさに”飼い猫系ヒロイン”とでも呼べば良いでしょうか…
というか何よりもそのサービスっぷりです
開始5ページ目で早くも全裸というド直球な読者サービスをバラまき…
続いて、デカい男モノの服1枚という
さらに別に学生でもないのにセーラー服を着てまたまたサ-ビス
あげく、ロリ時代の姫服…
そして禁断(?)のロリ拷問シーンまで供給してくれるという
中々のサービスっぷりっす
いやはや……作者の殊勝な心がけが見て取れるディ・モールト素晴らしいヒロインですね!!
そーいや、カップ麺ぐらいで感動して泣いてたのは
監禁されてヒドいモンしか食わせてもらえなかった伏線(っていうのもアレですが)やったんか…と
・画力
濃いというあやふやな表現ではなくキッチリ言うと
劇画寄りの画風ってことになるのかな?と
まぁ昨今の劇画の定義も一概に”コレ”とは言えるものはないっぽいのですが
なんかシーンによって絵がコロコロ変わる(?)のが
こう…狙ってやってるのか狙ってるわけではないのかがちょっと判別しにくいっすね
そもそも、コロコロ変わるって言い方もちょっと適切ではないような気がしますが
まぁとりあえずそういう言い方で…
だからこう何て言うか
重要な、シリアスなシーンは特に劇画チック(=リアル寄り)にしてるのかな?という
そらもちろん、シリアスシーンだからマジで描くなんてのは当たり前な話っぽいんですが
たとえば、右上のコマの場合どうみてもリアル寄りに描いてて…
でも左上のコマは漫画的なデフォルメがされてますし
右下のコマはまぁそれらの中間(?)で理解りやすく漫画チックな絵になってるじゃあないですか
「なんかちょっと……読んでて忙しいよね……」という”感”は否めません……忙しないっすわ……
1ページでこんだけコロコロ変わるという意味だとラオウの一人称くらい忙しないですねぇ~~
イジワルな言い方をすれば作画が安定してない……ということになるのか?
いや好きな作品なんでそんな言い方はしたくないんですが…
とゆーか、かなり個人的な漫画への持論なんですが
「鼻の理論」というものがありまして…まぁ中身は
・リアル寄りな絵ほど鼻をちゃんと描くという何て事ないシロウトの考えなワケですが……
・デフォルメほど顔における鼻のファクターは減っていき、デフォルメの究極形は鼻を描かなくなる(描いてもほぼ”点”)
右上の鼻の主張たるや!!
まぁそんなアレはどうでもいいことっすけど
・ストーリー
ストーリー自体はアレですね、王道というかド真ん中ストレートというか
だからそこまで言うこともないんですが…
というか作品としての濃さがスゴすぎてストーリーなんか最早どうでもいいですね
担当から
「粗くも骨太」という評価をされているこの作品ですがまさにそういった感じかなと
何というか、小難しいことはナシにシンプルに楽しめる痛快漫画といった具合かなぁ~~
作品としてのイャンパクトもありましたし
2人の掛け合いなんかもまぁ良かったかなぁ
繰り返しになりますがかなり好きな作品ですね
まぁシリアスシーンで劇画的に絵がリアルになるシーンは
一歩間違えればギャグと紙一重とも取られそうで怖いっすけど
それとやっぱね……濃いめの画風はこう……
どうしてもジャンプ読者の最大公約数を取りにくいんじゃあないか
という懸念だけが常に付きまとう感じです
それでも俺は今回の金未来杯ではこの作品が一番好みですね
願わくば1位になって欲しいっすね
でも、客観的に評価すると”1位になるかどうか”ってなったら………う~~~ん……
いや「ひょっとしたら行けんちゃうか?!」っていう感も無きにしも非ず……
仮にダメだったとしても……
松田知隆先生の次回作にはご期待していきたい感じですね!!
次週、ラスト1作品にも期待です
※第11回金未来杯エントリー作品まとめ
※結果発表はこちら
スポンサーリンク
※あなた…『覚悟して来てる人』…………ですよね
ブログに「コメント」しようとするって事は
内容次第では「削除」されるかもしれないという危険を
常に『覚悟して来ている人』ってわけですよね…